会員制果樹園「フォレストガーデン」について

2018年春から協生農法を始めた「フォレスト・ガーデン」は、ハーブ園だった時から生き残っている花や、その前から自生している山菜、また鳥や動物が種を運んできた樹々など、様々な動植物が「協生」している場所です。十日町市から農地を借りています。これまでに約300本の果樹を植えました。

さて、農園の果樹たちは、大自然の中で、そこには塀もなく、ある意味無防備に存在しています。この地球の全ての資源は、誰のものでもなく、全ての人のものである、と思っています。私が日々通っているその場所は、私が果物を食べて、その種を土に返し、命を循環させている場所です。農園は、私の体の一部であり、命の一部であり、人生の一部である、ということです。その大切な農園で気持ちよく過ごせる仲間、家族と、その場のエネルギーと自然の恵みを分かち合うために、フォレスト・ガーデンを2021年から会員制にしました。

農園の果樹たちは、まだ若く、雪で枝は折れ、ゆっくりと時間をかけて育っています。成長を急がせるつもりはありません。待っている間に、もっと果樹を植えればいいだけです。

ただ、果物がふんだんに収穫できるようになる前に、このコミュニティを作りはじめる必要があると感じました。 

これは、私の感覚的な数字ですが、今年は1020人、来年3040人、再来年5060人、4年後は7080人、5年後に90100人くらいの規模のコミュニティになっていくと予想しています。フォレスト・ガーデンで提供できる果実の量と私が迎えることのできる人数です。フォレスト・ガーデンの4ヘクタール全てに果樹が植え終わり、毎年たくさんの人に果物を提供できるようになると同時に、新しい果樹園「フード・フォレスト」も造園していく予定です。そして、ここ新潟県十日町市から、全国へ、世界へと、果樹を増やしていき、人と果物の相思相愛関係から、結果的に貧困がなくなる豊かな未来図を描いています。 

協生農法の師匠(大塚隆さん)と恩人(協生農法を私に教えてくれた長谷川直さん、理想のフードフォレストを教えてくれたガイトン夫妻)以外の知人、お世話になっている方々を含む全ての見学希望者には、入会またはビジター見学体験のお申込みをお願いしています。

実際に農園に来ることが叶わない方のために、YouTube (Green Philosophy - Food Forest Japan) で農園の日々の様子を無料公開しています。


green philosophy 大出恭子