富士協生果樹農園の見学

大塚隆さんのブログで様子が紹介されていて、いつか訪問したいと願っていた「富士協生果樹農園」を2月16日~17日に訪問させていただく幸運に恵まれました。ここ新潟では、田沢農園さんの無肥料の洋ナシ「ルレクチェ」は12月で食べ終わり、日々口にできる果物は、干し柿くらい。来春の果樹の季節まで、毎日、木で熟れた果物を食べる生活をしたい。その希望を叶えるために、1月~4月に柑橘類などを収穫できる地域で、新たに協生農園を始めようと、場所探しを始めました。

「富士協生果樹農園」について、大塚さんがブログの中で、まさにそのことを書いていたことを思い出しました。

https://ameblo.jp/muu8/entry-12625761283.html

富士協生農園の管理スタッフ数名が個人的に新たな農地を確保した。

標高800mでは冬の積雪で柑橘類も冬野菜も育たず、表土を流れる小川もない。

 

富士農園から車で20分、富士宮市内に向けて下った標高350mの遊休農地へ朝から向かった。

車9台で総勢20人以上、この日も民族大移動だな。

 

彼女達が聞きたかった野人の立地評価は、最高とは言えないが、まあまあ上出来。 人為的な影響をまったく受けない場所が最高の場所だが、それだけ車での侵入は困難になる。

ここの土壌はフカフカで柑橘類も冬野菜もどっさり出来るだろう。

この地があれば冬の積雪でクローズ状態の富士農園に代わって活動出来る、真冬の実習地だな。


そして、今回の見学が実現することになりました。

月曜の朝9時に松代を出発し、長野県経由で、途中、トイレ休憩のみで14時過ぎに到着。こちらは吹雪。現地は晴れ。向かっている道中、正面に富士山が見えて、どんどん吸い寄せられました。

この距離で5時間の移動なら、通いやすい、という印象です。

そして、迎えてくれた関係者の皆さまに、歩きながら農園からの絶景と自生する植物、これまでに植えた苗木などを丁寧に案内してもらいました。お昼休みにいつも散策されていたという植物に詳しい方、ボランティアの方も来てくれました。山際さんのまわりにこういう方たちが集まって来る理由が、よくわかりました。

そこには、一見ただの山があり、その山に協生している動植物にスポットライトを当てた瞬間にそこは「宝の山」にもなるのです





「富士協生果樹農園」は、また行きたくなる、またずっといたくなる場所。ただ富士山を眺めるためだけでも最高のロケーションですが、入り口で見た世界各国の国旗は、私の将来を決めた国際大学の学園祭での光景とも重なり、とても落ち着きます。

その後、車で、個人で借りることになったという標高が低く、柑橘類が栽培できる農地を見せてもらい、勝手に生えてきたというアブラナ科の菜っ葉を夕食用にもお土産用にも収穫しました。川が近くを流れていて、地主さんは大工さんで、小屋を建ててくれるという、これもなんとも理想的な環境です。




夜は知り合いの方の別荘に宿泊されていただきました。そこで豪華な夕食を食べながらの交流会。伊勢の猪を使った猪汁は、みんなで大きなお椀でお代わりしました。持ち寄りで鹿のジャーキーやグワバのジェラートなどごちそうばかり。あぁ、大塚さんがここを気に入って、訪ねて来たい理由もよくわかりました。

そこで伺った山際さんの考え方に、共感しすぎて、自分でも驚きました。山際さんは、大塚さんとも似ている印象です。

この出会いが嬉しくてたまらない、という感想です。その日のことを「富士協生果樹農園」のブログに書いてくれていました。

「大切な仲間」という言葉が心地よいです。

協生農法を知ったことは、私の人生に起こったことの中で最高の出来事。今回の富士協生果樹農園の訪問と、関係者の皆さんとの出会いも、そのおかげで実現した最高の経験でした。